L字パター:かつての人気タイプと現在の傾向
ゴルフの初心者
L字パターってどういう種類のパターですか?
ゴルフの指導員
L字パターとは、ヘッドの形状がL字型のパターです。
ゴルフの初心者
L字マレットパターとはまた違うんですか?
ゴルフの指導員
はい。L字マレットパターは、L字パターの一種で、ヘッドがより大きく、マレット形状をしています。
L字 パターとは。
「エル字パター」と呼ばれるゴルフ用語は、かつて人気のあったパターの形状を指しますが、近年は使用するゴルファーが減少しています。フィリップ・ミケルソンは長年このタイプの使用を続けていますが、最近では石川遼が使用する「エル字マレット」と呼ばれるマレットタイプのほうが比較的需要が高まっています。
L字パターとは?
L字パターとは、ボールを打つ際にパターのソール面を目標に向かって方形に配置し、フェース面が地面と平行になるように構えるパターのタイプです。この形状により、打ち出し方向が安定し、距離感も出しやすいのが特徴です。また、ソール面が広く、芝の抵抗を受けにくいため、起伏のあるグリーンでも安定したストロークが可能です。かつては最もポピュラーなパタータイプでしたが、現在は他の形状のパターが普及してきており、使用者が減少しています。
かつての人気の理由
かつて人気だった理由L字パターがかつて人気を博したのには、いくつかの理由があります。まず、その形状がアライメントを合わせやすく、安定したストロークを実現できたこと。また、フェースの形状がストレートで、ボールをまっすぐに転がしやすいということも人気を支えました。さらに、L字パターは重いヘッドが特徴で、正確な距離感とコントロール性能を発揮できました。これにより、プロゴルファーを中心に多くのゴルファーに支持されるようになりました。
近年の人気の低下の原因
近年、L字パターの人気が低下しています。その原因としては、以下のような要因が考えられます。
まず、テクノロジーの進歩により、より直感的な操作感や安定したストロークを実現する新型のパターが登場しています。これらのパターは、L字パターよりも幅広いゴルファーに適しており、グリーン上でより高い精度を提供します。
また、プレーヤーの好みが変化したことにも理由があります。かつて、L字パターは安定性と正確性で知られていましたが、現在は、より直線的なストロークを好むゴルファーが増えています。そのため、より直感的な操作感をもつセンターシャフトパターやブレードパターが人気を集めています。
さらに、ルール変更もL字パターの人気に影響を与えました。2019年、パターのグリップエンドに長さを加えることを禁止するルールが制定されました。これにより、L字パターの有効性が低下し、多くの人がより伝統的なタイプのグリップに切り替えました。
フィル・ミケルソンとL字パター
フィル・ミケルソンは、L字パターの愛好家として知られる、伝説的なプロゴルファーです。ミケルソンは、このユニークなパターで数々の勝利を収め、その正確性と距離感の良さが際立っています。
ミケルソンがL字パターを使用するようになったきっかけは、彼が若いときにパーシモンのパターを使用していたことにあります。パーシモンのパターは、自然な弧を描いてスイングするのが難しく、ミケルソンはよりストレートなスイングを可能にするパターを探していました。そこで、彼はL字パターを試してみたところ、その安定性と正確性に感銘を受けました。
ミケルソンのL字パターは、通常のブレードパターよりもシャフトが長く、ヘッドが少しオフセットされた設計になっています。この設計により、より正確なエイミングが可能になり、また、スイングの軌道がストレートになりやすくなります。ミケルソンはこのパターで、アグレッシブかつ正確なパットを実現し、グリーン上で高い成功を収めてきました。
石川遼選手のL字マレットパター
石川遼選手のL字マレットパターは、かつて人気を博したL字パターの代表的な例です。石川選手は2007年のプロデビュー以来、高いレベルのゴルフで一貫して活躍しており、その技術とスタイルは多くのゴルファーにインスピレーションを与えてきました。
石川選手のL字マレットパターは、パターヘッドのトゥ側に大きなウエイトが配置された特徴的な形状をしています。このウエイトにより慣性モーメントが向上し、インパクトの際にヘッドを安定させるのに役立ちます。また、パターヘッドにはソフトインサートが採用されており、ソフトな打感とボールにバックスピンを加える効果が期待できます。